2006年02月28日
たばこ。
湖で釣りをしていた。
非常に美しい光景が目の前に広がっている。そんな景色の中で釣りができるのは、本当に幸せな事だと思いながら、意識を集中していく。
ふと、遠くに魚がいると感じた。
実際に見えたわけではないが、存在をはっきり感じ取ることが出来た。
緊張のせいで鼓動が早くなる。
唇が乾いていた。
・・・落ち着け。焦ったら負けだ。
そう言い聞かせながら、フライベストの中を探ると、煙草が入っていた。
まったく無意識に、口にくわえて火をつける。
その刹那、禁煙していた事を思い出した。
あ、と思った時には遅かった。
すでに煙を吸い込んでいたからだ。
しかし、すぐにそんな気持ちは無くなる。
喫ってしまったものはしょうがない、と開き直った。
目の前の魚に集中するための行為なのだ。
それにしても美味い。
久しぶりの感触を味わっていると、遠くでサイレンの音が聞こえ始めた。
やがてその音は、徐々に大きくなっていった。 続きを読む
非常に美しい光景が目の前に広がっている。そんな景色の中で釣りができるのは、本当に幸せな事だと思いながら、意識を集中していく。
ふと、遠くに魚がいると感じた。
実際に見えたわけではないが、存在をはっきり感じ取ることが出来た。
緊張のせいで鼓動が早くなる。
唇が乾いていた。
・・・落ち着け。焦ったら負けだ。
そう言い聞かせながら、フライベストの中を探ると、煙草が入っていた。
まったく無意識に、口にくわえて火をつける。
その刹那、禁煙していた事を思い出した。
あ、と思った時には遅かった。
すでに煙を吸い込んでいたからだ。
しかし、すぐにそんな気持ちは無くなる。
喫ってしまったものはしょうがない、と開き直った。
目の前の魚に集中するための行為なのだ。
それにしても美味い。
久しぶりの感触を味わっていると、遠くでサイレンの音が聞こえ始めた。
やがてその音は、徐々に大きくなっていった。 続きを読む